OSAMPO BASE開店から間も無く3ヶ月

12月26日の大掃除から長めの休館日をいただき、HAMACO:LIVINGも本日より開館いたしました。みなさま本年もどうぞよろしくお願いいたします。

2018年は何をするにも枕詞に「平成最後の」が つけられていた気がしますが、私たち事務局にとっては10月のOSAMPO BASEのオープンに伴い、何につけても「初めて」が最頻出ワードとなった2018年でした。カフェのオープン日を、まちのねピクニックというこれまた初めての野外イベントと同じ日にぶち当てて、お披露目を兼ねようと決めた直後からその無謀さに薄々気づいていましたが、オープン前の1−2週間はもう記憶がないぐらい目まぐるしく過ぎ去って行きました。なんとか迎えたハレの日、徹夜が続いたスタッフみんなでHAMACO:LIVINGにて反省会を終えたあとは、そこから2時間誰も立ち上がれなかったほど燃え尽きてしまいました。

それから3ヶ月、週2日営業というローギア運転を続けてきたOSAMPO BASEですが、

「こだわりパンとフレッシュ野菜のお店」というコピーのおかげで、

時々「いろんな種類のパンを売ってるパン屋さん」か「野菜の直販所」と思って店へ入ってきてくださることがあります。なので、今日は少しメニューのご説明やこだわりポイントにお付き合いいただければと思います。

OSAMPO BASEではモーニングとブランチのイートインメニューを提供しています。モーニングは特製クリームと野菜をトッピングしたトーストとスープか飲み物のセット、ブランチはボリューム満点のファーマーズサラダやトーストのセットになります。

OSAMPO BASEで提供しているトーストやサラダに使われているパンは、お店で一つずつ手作りしています。食パンは国産小麦と有機ライ麦を配合したドイツパンやイギリスのローフのような食感で、同じ食パンでも昨今流行りの生食系食パンとは正反対のところを目指しています。バターや生クリームの配合が多い食パンって確かに刹那的な幸福感は強いのですが、パンの主役は小麦や酵母だと思っている者からすると、乳製品や卵を全く使っていないパンの方が、毎日食べても飽きない美味しさがボディブローのように腹を突いてくるんです。そんなパンが作れているかはさておき(おくんかい)、極力シンプルな材料を使ったパンは日持ちもしますし、配合されているライ麦は食物繊維やビタミンB1,B2が豊富で栄養価の観点からも優れものです。他にはカンパーニュもお店で焼いていますが、意外や意外、3歳の女の子がパクパク食べてくれたではありませんか・・・!お母さん曰く「普段そんなにパン食べないんですけどね・・・」・・・なんですと!子どもには甘くてふわふわのパンって言ったのどこの誰や〜!と心を鷲掴みにされた嬉しい裏切りが忘れられません。

サラダはファーマーズサラダといって、その時旬の可能な限り国産野菜や果物、ナッツやキノコ類などをふんだんに使ったボリューム満点サラダです。近所の八百屋さん「浜甲子園八百屋」から仕入れているのですが、意外に(失礼)珍しい野菜の取り扱いも多く、スイスチャードやビーツが入っていることもあれば、身近な春菊や柿など「え、こんなのサラダにするの?」という驚きからサラダの可能性を感じてもらい、サラダ普及の一助になれればとこっそり企んでいます。あとは、OSAMPO BASEでは様々な理由から動物性食品を使っていないので、たんぱく質を補う意味でも豆類や穀物類は欠かせません。

ドレッシングも毎回手作りしていて塩分が控えめになっているせいか、「飲めるドレッシング」とも評されています。

野菜をたくさん食べてもらいたいという健康面からのアプローチはあまり考えていなくて、単純に野菜の美味しさをお客さんと分かち合いたい!という思いが強いので、この寒い時期のスープはあらゆるベジポタージュにも挑戦してみました。中でもおすそ分けで頂いた下仁田ねぎを使ったポタージュは冬の寒さを癒してくれる優しい甘さが老若男女から好評で、この場を借りて生産者の農家さんにお礼申し上げたい所存です。下仁田ネギに限らず、方々から「これ使って」とおすそ分けがやってくるのはOSAMPO BASEという小さな地域のお店ならではですし、間違いなく素敵な循環です。

もちろん、ガチャガチャのように毎回何が出るかわからない再現性の低い(!)メニューを日常の楽しみに換えてくださっているお客様にも感謝です。年明けからも寒い日が続きますので、どうぞ引き続きお楽しみに。

OSAMPO だけに、歩き出したばかりの小さな店ですが、3ヶ月間開店日は毎回来店くださる方や、パンを並べて売っていないのに「パンが美味しいから売って欲しい」と言ってくださる方が現れるなんて、お店を作ろうと決めた時には想像だにしていませんでした。定量的なマーケットリサーチやトレンドも大切かもしれませんが、目の前にある需要にかなうものはありません。お店はお客さんに育ててもらうのだとすれば、まちのね浜甲子園という地域の団体が運営しているお店には、関わってくれる人やスタッフじゃないけどお店に思い入れがある人がすでに多数いることも強みです。そんな方々に全うに意見をもらいながら、OSAMPO BASEというアイデンティティを残しつつ、2019年は浜甲子園以外の方にも知ってもらえる機会を作っていければと考えております。本年も何卒よろしくお願いいたします。

 

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