【事務局徒然日記】こどものサードプレイス

サードプレイスってご存知でしょうか。

自宅でも職場でもない自分らしく居られる「第三の場所」のことです。

スターバックスがコンセプトにサードプレイスを謳っているのも有名ですよね。彼らはコーヒーを売っているのではなく、空間を提供していて、それも想像的な交流が生まれる場所っていう話です。

私たちもHAMACO:LIVINGを運営しながら、見知らぬ人同士が友達になったり、たまたま居合わせた二人が共通の話題で盛り上がっている場面に出くわすと、なんだかとっても嬉しくなります。「あーこれこれ」って感じです。例えると、何か食べたいけど何が食べたいか自分でも分からない時に作ってもらったエビチリを食べて、「そうそう、こういうのが食べたかったのよ!」と言いたくなる嬉しさに似ています。(え、伝わらない?)

このエビチリ現象、実は大人だけじゃなくてHAMACO:LIVINGを使ってくれている小学生たちにも当てはまるんですよね〜。

平日の夕方、友達との待ち合わせにHAMACO:LIVINGを使ってくれる小学生がいるんですが、小学生の約束ってこちらが拍子抜けするほど、テキトーなところがあるんです。で、ある時は、午後中待っていてもその子の友人は現れず、こちらから見ていると、ドタキャンされてますよね?という日もあったりする。けれど、そもそも約束自体ふんわりしているのか、あまり気にとめる様子もなく「暇だー」と言って事務仕事しているスタッフにそれとなく構って欲しそうにする。そして親でも先生でもない大人(スタッフ)をあだ名で呼んで、別の子がHAMACO:LIVINGに遊びにくれば、特に友達でもなかったその子と遊びが始まったり。

結局閉館時間ギリギリまでたっぷり満喫して帰るその姿には、約束をすっぽかされた憂いは微塵もなく、「おひとりさま」を堪能できる大人っぽさすら垣間見えるほどです。

きっと誰しも大人になれば、行きつけのバーやカフェができて、マスターや常連とも話が弾む、予定のない夜やふとした空き時間にふらっと立ち寄りたくなるサードプレイスがあるかもしれません。そういう時は決して一人で過ごしたいわけじゃなく、付かず離れずの距離感で人と話したいものだと思うんです。

子どもにとってのそんな場所って塾や習い事しかないのだとすれば、HAMACO:LIVINGのような場所のニーズってもっとあるのかもしれないなぁと思う今日この頃です。

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