先日、MACHINONE:Bit(まちのねビット)第2期の「おこしびと」さん2名がサポート期間を終えられました。
それに伴い、振り返りを兼ねたささやかな座談会を開催しました。
「おこしびと」は、まちのね浜甲子園の活動を支えてくださるMACHINONE:Bitのなかでも、「こんな企画をやってみたい!」「地域の課題にチャレンジしたい!」と、自主的にプロジェクトを立ち上げる存在です。
今回は、その2年間の活動や思いをざっくばらんに語っていただいた座談会の様子をお届けします。
どうぞ、気軽にお読みください。
◼︎おこしびとのご紹介
ごーちゃん(写真左側)
Suncafeこもれび主催
自身の妊娠・出産の経験を活かし、誰もがつながれるきっかけ作りをしたいという思いから活動をスタート。
「自然なお産を語る会」など、心と体を大切にする人のつながりを育む活動を展開されました。
たみーさん(写真右側)
カフェ ヴェリタ主催
人と人とがつながれる「居場所づくり」を目指し、高齢者向けの介護予防や社会参加を促すイベントを企画。
課題解決にもつながるような場づくりに取り組まれてきました。

◼︎2年間を振り返って
ごーちゃんより
妊娠中、誰にも頼れずに不安な日々を過ごしていた頃、「子育て中の人が集まれる場があればいいのに」と思っていました。そんなとき、知人の紹介でHAMACO:LIVINGに出会い、「おこしびと」の話を聞いて、背中を押されたような気持ちになったのを覚えています。
そこから、「自然なお産を語る会」など、自分の経験をもとにしたイベントをスタートしました。もともとイベント企画やワークショップの経験があったので、動き出すのはそれほど難しくなかったですが、何よりも良かったのは、まちのねが「自由にやっていい」と言ってくれたこと。数字や目標に縛られず、自分らしく動ける環境があったことが大きかったです。
たくさんの人と出会い、つながる中で、少しずつ自分の考えもやわらかくなっていきました。いろんなことを試したい!と思っていた最初の頃に比べて、今は「何もしなくても大丈夫」と思えるようになったのも、まちのねでの経験があったからだと思います。
たみーさんより
親の介護を終えて、久しぶりに地元・西宮に戻ってきたとき、ぽっかり空いた心のスペースを埋めるように「つながりのある場」を探していました。そんなときに出会ったのがHAMACO:LIVINGであり、まちのね浜甲子園でした。
ちょうど「シニアの集まりを作ろう」としていたタイミングだったこともあり、企画段階から関わらせてもらうことに。イベントの企画も、チラシづくりも、はじめてのことばかりで戸惑いながらのスタートでした。でも、一緒に動いてくれる仲間や、あたたかく迎えてくれる参加者に支えられて、少しずつ手応えを感じられるようになりました。
食や音楽など、自分が「楽しい!」と思えることをテーマにしたイベントをたくさん開催してきました。その積み重ねの中で、自分が思っていた以上に人とのつながりを築くことができたと思っています。
何より大切にしてきたのは、「自分とは違う人の考えも尊重すること」。多様性を受け入れ合える場をつくりたいという思いは、これからも変わりません。
いつか、いろんな人が一緒に楽しめる大きなイベントができたら嬉しいです。


◼︎スタッフよりひとこと
たみーさんとは、本当にベストなタイミングでの出会いでした。
立ち上げた「シニアのあそび場」も、今では20名以上が参加する場に育ちました。
伝えることに苦戦する場面もありましたが、そのぶん行動力と人とのつながりで乗り越えてこられました。
ごーちゃんは、やりたいことがあふれてくる人。
思いが強すぎて迷うこともありましたが、そんな時はよく話し合って整理しながら進んできました。
最初に出会った時にはお腹にいたお子さんも、今ではすっかり成長していて…ごーちゃん自身もとても頼もしくなったと感じています。
お二人に共通していたのは、「違う価値観を否定しないこと」。
それぞれの背景や思いを大切にしながら、人と関わる姿勢がとても印象的でした。
最後には「いつか一緒にでっかいイベントをやろうね!」と約束。
その日を、楽しみに待っています。
卒業の証として、お二人にはスタッフからのメッセージ付きの「卒業証書」をお送りしました。
2年間、本当におつかれさまでした。そして、ありがとうございました!

