HAMACO:LIVINGを運営していてよく聞かれる質問です。
HAMACO:LIVINGは貸切時間以外なら誰でも自由に出入りできるコミュニティスペースです。
基本的に無料で滞在できます。
ただ、賑わいのないところに人は集まらないので、開所当初から小さなイベントを積み重ねてきました。
その結果、徐々に来場者数が増えてきた一方で、利用してくれる人がいつも決まった顔ぶれになってきました。
そりゃ開館時間も10—17時だし、おもちゃが置いていたり、土足禁止の空間なので利用する人の属性が偏るのは仕方ありません。
それでも、「いつも同じ人たちが使ってるみたいで、なんだか入りづらい」空間にはしたくありませんでした。
HAMACO:LIVINGを始めてから数ヶ月の頃、この「常連さんしか使いづらい問題」についてはスタッフ同士でもよく議論しました。
常連さんに引き続き利用してもらいつつ、どうすれば新たに入って来た人が心地よく楽しめる空間にできるか。
それまで子育てというテーマに偏っていたイベントも、女子会やシニア向けの講座など切り口を多面的に展開するように変化させていきました。
そして様々な試行錯誤の末に、一つわかったことがあります。
それは、常連さんを大切にすること。
これってともすると、常連さんとだけのなぁなぁな関係を意味しているようにも思えますが、そうではありません。
決して常連さんを特別扱いするという意味ではありません。
そうではなく、よく利用してくれる方を「常連さん」と一括りにして捉えるのを止め、一人一人とじっくり話してみるのです。
そうすると異口同音に「新しい人に参加してほしい」とおっしゃるではありませんか。
なんだったら、次第に常連さんから「今度引っ越してきた人に声かけてみました〜」とか、「幼稚園終わりに誘ってみました」とか、嬉しい声が聞こえてくるようになりました。
気がついたら、常連さんがHAMACO:LIVINGでやりたいことを企画して実行してるなんて場面も見られるようになりました。
いろんなことが取り越し苦労というか、勝手に「忖度」してたのはむしろ周りの人間だったってことですね。
そしてご新規さんが常連さんになって、またご新規さんを呼んでくださって。
こういうのって、おそらく事務局だけでは作り得なかった多様な広がり方です。
この地域は今後まだまだ新しい分譲マンションも戸建住宅も建設される予定です。
つまり、今年入居される方は来年には「古株」になる可能性があるんですよね〜。
そんな景色が待っていると思うと今から楽しみです。
世の中はゴールデンウィーク真っ只中。
HAMACO:LIVINGの前を通る引っ越しトラックもチラホラ目にします。
新たに入居された皆様も、ぜひお気軽に遊びにきてくださいませ!